木の話について
About Wood Story
出典
モック参考資料
掲載日
2007年
カテゴリー
木の話
『森林の活性化』が地球温暖化を止めるのです。
木が「光合成」を行うことはよく知られています。
この光合成は、地球温暖化の現象のひとつとなっている大気中の炭酸ガスを吸収し、炭素を固定化し、酸素を排出してくれます。
この作用は樹齢とどのような関係があるかといいますと、およそ樹齢50~60年でピークに達し、成長しきった木はこの作用は衰えていき、樹齢100年ではほとんどこの光合成作用をしなくなるといわれています。
地球温暖化ストップが取り沙汰されるようになり、木造住宅をつくることは、木を伐採し、森林破壊をまねき、まるで地球環境悪化の主原因でもあるかのような論調を聞くこともありますが、それは一概には言えません。
大気中の炭酸ガスを減らすために、伐採をやめて森林資源を残すというのは、一見正しいようで実は大きな誤りがあります。
手付かずでうっそうとして光も差さず下草の生い茂る荒れた森林は、地盤からの水分吸収も弱く(そのため山の地盤が緩くなり、なだれなどの要因になる)若木が成長しないため、大気浄化作用という面でも管理された人工林に比べ弱いのです、また高樹齢の森林では、前述のような光合成の作用の老化により、森林としての炭酸ガスの吸収能力が低いといえます。従って温暖化抑止は、天然林をそのままにしておくことではなく、「森林の炭酸ガスの吸収能力を高めてゆくこと。そのために、成長した木を適切に伐採し、若い木を植林し育てるという『再生循環サイクル』を積極的に人の手によって活性化してくこと」が大切だといえるのです。
『木の家が心地いい』のはどうしてでしょう。
木は切ったあとも成長はしませんが生き続けています。調湿作用も持ち続けます。
空気中の湿度が高いときには水分を吸収し、また湿度が低いときには水分を放出して湿度を適度に保ってくれます。木の家は住み心地がいいというのはこの調湿作用の効果が大きいといえます。快適な湿度を保ってくれるので、カビの発生を抑える効果もあります。
また、木は独特の香りを発散します。この香りには疲労を回復させる成分を含んでいます。さらに木の精油成分は、アレルギーや病気の原因となるダニの抑制効果があり発生を防いでくれますので、特にアレルギーのある方やお子様のいるご家庭では健康で安心な生活のために木の家をおすすめします。
コンテンツについて
この「木の話」1〜48話は、モック株式会社の旧ホームページからのコンテンツです。
2012年までの新聞スクラップや木に関する専門書を参考に、モック株式会社の担当者がわかりやすくまとめたものです。
出典元が不明のものは「モック参考資料」としており、おおもとの出典や引用があるものは記載しています。もし出典元に心当たりのある方がいらっしゃいましたら、webmaster@moc-net.jpまでお知らせください。